ハンドメイド作家さんからよく聞く悩みに、「細かいパーツやストック作品など、在庫管理がめんどう」「確定申告の時に必要な棚卸しが大変!」「そもそも、在庫管理や棚卸しって必要なの?」などがあります。
確定申告のために色々とネットで調べても、よくわからなくてお手上げ!という方は少なくありません。在庫管理や棚卸しをせずに済むならそうしたいと考えている方は多いのではないでしょうか?
そこで今回はハンドメイド作家さん向けに、「めんどうな在庫管理や棚卸しは必要ない」というテーマについて理由など詳しく紹介します。ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
ハンドメイド作家に在庫管理や棚卸しは必要ない
まず結論から言うと、ハンドメイド作家に在庫管理や棚卸しは必要ありません!
在庫管理や棚卸しの必要がある人は、店舗を運営していたり、委託販売で月に数十万円単位で作品を納品しているために在庫が大量に残っている人だけです。委託販売をしている人の中でも、作品が売れ残っていなければ必要ありません。
個人で小規模なネット販売をしている人は、ストック作品など不要な在庫を持たなければ、めんどうな在庫管理や棚卸しをせずに済みますよ!「そうは言っても、やはりよくわからないし不安…」という方のために、なぜ不要なのか詳しく紹介しますね。
棚卸しや在庫管理なしで確定申告するコツ
ここでは、めんどうな在庫管理や棚卸しをせずに確定申告する2つのコツを紹介します。
コツ① 受注販売にして在庫を持たない
ネットで販売しているなら、注文を受けてから作品を作る「受注販売」というスタイルがおすすめです。在庫を持っていなければ、材料購入と売上だけを帳簿につけておくだけで確定申告が可能です。
時間があるときに作品を作ってストックしておく方法だと、売れずに手元にある分が在庫となり、確定申告の際に在庫管理や棚卸しをする手間が増えてしまいます。売れない作品をストックとして抱えているのは、ストレスにもつながりますよね。
私は売れない在庫を抱えるのが嫌なので、売れたら生地を発注するという方法を徹底しています。基本的に商品在庫は常にゼロの状態で販売していましたが、不便なことやトラブルは一度もありませんでした。
コツ② 外注するときは売れ残らないように!
販売数が増えてきて外注さんにお願いする場合は、売れ残らないように依頼する事も大切です。コツは、必ず売れることが確定しているような「売れ筋の作品」だけを依頼すること。まとめて10着ほど依頼し販売すれば、売れ残って在庫を抱えるリスクが減ります。
私は「受注販売」と「外注の際は、売れ筋だけを少量頼む」の2つの方法を徹底していたので、めんどうな在庫管理や棚卸しは一切なしで活動していましたよ。
【ハンドメイドの確定申告】棚卸しがないと効率的
ハンドメイド作家は20万円以上の売り上げがあると確定申告が必要になりますが、正直、手間と時間がかかりますよね。私は確定申告がめんどうで、税理士さんにお願いしていたくらいです。
店舗を経営していたり、在庫が数十万円単位で残るなら棚卸しや在庫管理などしないと、税金が大きく変わってきますが、個人で少額販売の場合はあまり変化はありません。
ちなみに、税率は以下の表の通りです。
課税される所得額 |
税率 |
控除額 |
1,000円~194万円9,000円 | 5% | 0円 |
195万円~329万9,000円 | 10% | 9万7,500円 |
330万円~694万9,000円 | 20% | 42万7,500円 |
695万円~899万9,000円 | 23% | 63万6,000円 |
900万円~1,799万9,000円 | 33% | 153万6,000円 |
1,800万円~3,999万9,000円 | 40% | 279万6,000円 |
4,000万円以上 | 45% | 79万6,000円 |
参照元:個人事業主の所得税はいくら?税金の計算方法や節税対策を解説!|確定申告ソフト「マネーフォワード クラウド確定申告」
イメージしやすいように、もう少し具体的な数字で説明しますね。
たとえば年間の売上が800万円で、10万円分の在庫があると仮定した場合、申請しないと税金が約2万円変わってくるイメージです。
一方で年間の売上が200万円程度であれば、5万円の在庫があると仮定すると、税率は5パーセント。税金の支払い額は、年間で2,500円程度なので在庫管理をしなかったとしても支払う額が大きく変わるということはありません。
店舗を経営していたり、在庫が数十万円単位で残るなら話は別ですが、少しの金額のために棚卸しに時間と労力をかけるのはもったいなさ過ぎます!在庫を持たずに棚卸しの必要がなければ、商売はかなり効率的になり、ストレスもなくおすすめです。
ハンドメイドは受注販売がおすすめ
今回は、ハンドメイド作家に在庫管理や棚卸しは必要ない理由と、在庫を抱えずに販売するメリットについて紹介しました。
注文を受けてから作成する「受注販売」にすれば、棚卸しや在庫管理など、めんどうな作業が必要なくなります。やらなくても良い作業はカットして、作品作りに集中してどんどん販売していきましょう!