ひのです。
さて、
今日はハンドメイド販売を安く売っていたときの失敗談をお話ししますね。
そのあと、
どうやって脱出したかについても経験をもとに
話していこうかと思います。
もちろん、
ハンドメイド販売を始めたばかりであれば
練習として安く値段を設定して、
販売してみる。
というチャレンジができたこと、
とっても素晴らしい勇気だと思います^^!
ハンドメイドで安すぎる価格にして失敗
しかし、
ずっと「安さ」というのを売りにすると、
確かに一定数は売れていくでしょう。
けど、
「安さ」は使い方を間違えると
そこから価格を上げることが難しくなってしまうものです。
「とにかく安売りすれば
お客サンが来てくれるはず!」
そう思って安さを武器にしてしまうと、
クオリティを重視するお客サンからは、
興味を持ってもらえないことがあります。
すると、
自分のブランドに集まるのは
「もっと安くしてよ!」という
安い=お得と感じるお客サンだけ。
ハンドメイド作品に価値を感じて
快く支払うような良いお客さんこそ、
安売りの空気を嫌がる考えかたを持っていたりします。
ハンドメイドで安売りスタイルで消耗した
安売りをし続けたわたしは、
利益もほとんど出ず
売り上げは低くなり、
数をこなさないと売り上げが作れなくなっちゃう
ブラック企業スタイルになっていました。
当然、
利益が少なければ
新作を作るための費用を生み出せず、
ブランドの質を高めるための投資をすることも難しくなっちゃうんですね。
せっかく好きで始めたハンドメイドなのに、
わたしはこのブラック企業スタイルをしていて
もうやりたくない・・・
と一時期、
ネット販売を休んでしまったことがあります。
このブログを読む作家さんはこうならないように
わたしの解決方法を話していきます。
低価格でも売れてるから、
このまま続けていけば
売り上げも大きくなるはず!
普通に考えて、
ポツポツとでも売れていたら
このままでokと誰もが思います。
けど、
そのぶん数をこなさないと売り上げが上がらない。
恐怖の安売りスタイル。
まさに過去のわたしが陥った負のループでした^^;
安売りは、
作家の身も心も傷つけます。
確かに、
安くすれば売れるかもしれません。
ですが、
それとは逆に「売れないかもしれない」というリスクをとって
適正価格で販売しようとする作家さんって本当に少ないんですよね。
安いだけが価値じゃないと知っているお客さんはたくさんいる
お客さんっていうのは、
全員が全員、
安いから買う、
という価値観の方だけではなく、
少し奮発しても、
気に入ったものを厳選して買おう!
という価値観の方もたくさんいます。
とにかく適正価格で設定して
まず販売してみないことには、
高品質志向のお客さんにも、
気づいてもらえるきっかけが生まれないんですね。
実際に適正価格で販売をしてはじめて、
この価格でも売れるんだっていう実感がわいたりします。
だから、
トライしてみた人にしか、
わからない領域なんですね。
そんなことを言われても、
急に価格を上げて販売しろなんて
できません!
という声が聞こえてきそうなので補足すると。
勇気を出して高価格帯の新作品も、
作ってみるといいと思います。
チープな印象が付きすぎてしまうと、
そこから値上げするのって抵抗ありませんか?
しかも、
安いから集まったお客さんなので、
高価格帯の作品を作ったところで、
なかなか魅力には感じてもらえません。
なので、
始めから
2つの路線で作品を作っていくのはアリだと思います。
わたしの体験になりますが、
はじめに500円くらいの作品を売っていましたけど、
そこから1万円の作品が売れるようになったので
途中から変更していっても問題ないです。
わたしみたいな作家もいるので、
今から試してみるのも全くおかしくはないですよ!
商売道具への考え方
もうひとつ、
安いものがいいという価値観ではなく、
知っておいた方がいいことがあります。
作品を売るにも、
作る道具を買うときも
「高くて質の良いもの」を
長く使う…という切り口で考えた方が
将来的に見るとコスパがいいです。
例えば、
私は10万くらいでミシンを購入したのですが、
もう10年使っていますが1度も修理にだしたことなく、
自宅での作業スピードも最強レベルです。
10万円を超えるミシンですが
厚い生地にも対応できるし、
毎日使っても余裕で10年現役です。
学生の頃は、
母親のお下がりの家庭用ミシンを
使っていたのですが、
すぐ針は折れるし、
布が厚いと前に進まないし、
作業スピードが遅くなるわ、
イライラするわーで。
本当に
「安物買いの銭失い」
ってこういうことなんだなーと実感しました^^;
結局、家庭用ミシンより、
職業用ミシンの方がコスパ良いやん。
段違いに作業するスピードが早けりゃ、
そりゃ量もこなせるわけで。
高くて良いものを好む人は
5万だろうと10万だろうと、
値段に関わらずサクッと買います。
ハンドメイド作品を買うお客さんの中にも
安けりゃオッケーな人と、
気に入ればいくらでも買いますタイプの両方がいます。
値段よりもクオリティを重視するお客さんは
他にはない魅力、希少性など
重視するからです。
賢い人間ほど
一時の感情ではなく
冷静にものごとを判断できるからなんですよね。
作家として目指すは安売りではなく
「高級路線」を目指して行く方が
将来的にみたら圧倒的に運営が楽なんです。
自分も疲弊しないし
お客サンも分かってる人しか買わないから
変なクレームも付きません。
高くて良いものを目指すスタイル。
作家として長生きをしたいなら
この考えを身につけて下さい。
節約することは良いことですが、
使うとこには使う!
バランスが大事です。
高くて良いものを買うという経験が少ないと、
どうしても値段をつけるときに不安になってしまうと思います。
洋服でも、
流行りにとらわれない何年も着続けることができる
生地や縫製の良いオーソドックスなコートは5年持ちます。
高くて良いものに自己投資をしてみて下さい。
そして、
実際に使ってみてどう感じたか
細かくどこが良かったか言葉にしてみて下さい。
「生地の肌触りが良くて
安いコートじゃ味わえない感覚だ」
みたいな感じ。
すると、
自分がものづくりや、
説明文を考えるときにに使えます。
良いと感じたところを
どんどん取り入れていけばいいのです。
こういった消費者ならではの経験が
「高い作品を売るスキル」に
つながるのです。
高いものを買うのは
勇気が入りますが、その経験は
販売に必ず役立ちます。
ぜひ、ムリのない範囲で
ワングレード上の商品を買って
経験を貯めてみて下さい。
では、また。